こんにちは、みやまです。
先日、映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を観てきました。
レディースデーで安いし山田涼介さん出てるし、というミーハーな動機で観ることにした私。久々の映画館での鑑賞にわくわくしたのと至極ハートフルな物語で観終わった後に残るあたたかさがとても良かったので感想を書いておきたいと思います。
原作は東野圭吾のベストセラー小説
2012年に刊行された東野圭吾の同名小説が原作。“東野圭吾作品史上 最も泣ける感動作”というキャッチコピーがつけられています。
人々の悩み相談に答える「ナミヤ雑貨店」。そこに寄せられる相談と店主の回答のやり取りの中の複数のエピソードが、1980年と2012年を行き来しながら展開していきます。
5つのエピソードが交差する複雑な進行
エピソードがいくつも時系列を行き来しながら展開されるので、ひとつひとつを理解しながらついていくのがやっとな感じ。
でも出てくる役者がみんな巧いから見入っちゃうんだよなあ。山田涼介さんが画面に映る度に美の解像度の高さに驚くけど演技も当たり前にうまい#ナミヤ雑貨店の奇蹟— みやま (@miyamachronicle) 2017年10月4日
ひとつひとつのエピソードはどれも少しずつ繋がっていて、それは2012年のナミヤ雑貨店にいる3人組にも繋がってきます。原作も読まずストーリーの予備知識もなく観ると理解するのに一瞬???ってなるけど、ストーリーの進行においていかれることなく相関図を頭の中で整理できるくらいには観易かったです。
そういう点においては、これはミステリーではなくファンタジー作品なんですよね。だって2012年の3人組と1980年の手紙の行き交いも「奇蹟」と言う名のフィクションだし。
点と点が線になるまでの間がもたもたしてると観てて飽きてきちゃうんですが、役者たちの演技が良いのでちゃんとストーリーに没入することができるんですよね。西田敏行さんの味のあるお芝居は言わずもがなですし、鈴木梨央ちゃんの泣きの演技は圧巻です。林遣都さんの売れないミュージシャンも説得力のある「売れない感」がありました。
特に門脇麦ちゃん演じるセリのライブシーンはなかなかのクオリティです。音楽メインの映画ではないけど、セリの歌う「REBORN」がストーリー上重要な曲だからこそしっかりと作り込まれていて、作り手への信頼と意気込みを感じましたね。
ありえないような「奇蹟」だけど信じてしまう
ナミヤ雑貨店で起こる1980年と2012年の時空を越えた手紙のやり取りだったり店主と暁子さんのやりとりは、フィクションだから成立する「奇蹟」の出来事です。でもそれを観客がうがった見方をしてしまう前に、登場人物たちが訝しみながらもその状況を受け入れて奇蹟に身を任せるんですね。
3人組が、みんながみんなすぐに信じたり逆にずっと疑ったりせずに、①すぐに信じちゃう人・②ずっと疑い深い人・③その中間にいる人というふうに役割が分かれているのが陳腐にならずに味わい深くなっている一因なのかもしれません。
山田涼介と群像劇の相性の良さ
スクリーンに山田涼介さんが映る度に解像度の高い美しい顔に「おおっ…」となってしまったんですが、劇中では演じる役柄もあってほぼしかめっ面なんですよね。
ご本人はHey! Say! JUMPというグループでセンターに立ち、それこそ王道アイドルと言われるような仕事をしてきたわけですが、意外にも恋愛モノより群像劇のようなジャンルとの相性がいいんですよね。
「暗殺教室」「グラスホッパー」、そしてこの冬公開の「鋼の錬金術師」も恋愛要素がゼロではないものの、アクションだったり心の葛藤だったりというところを求められる役が多い気がします。美形かつ身長が164cmと小柄なので、少年漫画の主人公をあてがわせたくなるのもわかる。*1
引き寄せる役の方向性はなかなか良いと思うので、ドラマ映画問わずじっくりと魅せるストーリーで輝く演技をこれからも見てみたいですね。
▼映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」公式サイト▼
▼「ナミヤ雑貨店の奇蹟」原作本はこちら▼
*1:少女漫画に出てくるヒロインの相手役は中島健人さんの強さが光る。
コメント
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