昨年末に街でポスターを見かけてから気になっていた展覧会「永遠の都 ローマ展」を観に行ってきた。
私は美術も歴史も詳しくない。
でも、ポスターに載ってた絵の雰囲気の美しさに惹かれて観に行ってみたいと思ったのだ。
福岡市美術館へ
会場は福岡市美術館。
大濠公園の中にあるのでお散歩も兼ねて足を運んだ。
週末だと人も多いだろうからと、平日を狙って来たのが正解だった。
館内は空いていてじっくり鑑賞できそう。
受付でチケット代を払い、いざ展示室へ!
聞いたことある名前の人々
最近の展覧会は写真撮影OKなことがよくあって、ローマ展も一部作品を除いてほとんど撮影することができた。
入口入ってすぐに「カピトリーノの牝狼」という像があって、この展示の第2の目玉みたいな作品なんだけど、うっかり撮りそこねてしまった。
私は美術や歴史について語れるものは何もないが、教科書やなんかどっかで聞いたことあるような名前の人物を見つけると「あなたが、あの…!」という気持ちになる。
「賽は投げられた」「ブルータス、お前もか」などの名言で知られるカエサル。
初代ローマ皇帝、アウグストゥス。
高1のときの世界史で出てきたような気がする。
世界史の先生が壊滅的に話がつまらなかったので記憶が曖昧だけど、なんか名前は覚えてた。
ローマ皇帝コンスタンティヌス。
ローマ帝国の皇帝として初めてキリスト教を信仰したとのこと。
頭部だけでもかなり大きかったので、全身だと何メートルになるんだ!?っていうくらいのデカさ。
顔の上半身がうちの父に似ているんだよな、、、
クレメンスってあのネットスラングのクレメンス!?と思ったけど、あれは野球選手の方のクレメンスだそうだ。
服の模様まで細かく掘られていて素晴らしい。
色彩と作品のオーラがすごい
いよいよお目当ての作品とご対面。
ポスターにも載っている、カラヴァッジョ作・洗礼者聖ヨハネ。
写真の感じじゃ伝わらない色彩の美しさが印象的だったのと、三方向から照らされたライティングの不思議さが目を引いた。
見れば見るほど引き込まれる感じがして、素人ながら絵からオーラを感じた。
それメロンなんだ!?っていう驚きとともに、何かにおいが伝わってきそうな感じがする。
3秒後に、メロンを持つ彼が「クサッwww」って反応をしそうだなと思った。
そういうことじゃないんだろうけどw
胸に短刀を当てて、苦悩なのが恐怖なのかそれらが混じり合ったような表情がなんともいえない。
未完成の作品だけどすごく印象に残った。
クレジット撮るの忘れててタイトルがわからないんだけど、とにかくレースの表現がすごいなー!と思った作品。
思わずレースの部分だけアップで撮ったもんね。
レースの繊細な模様とふわりとした質感が伝わってくる。
これ写真じゃなくて絵なんだよなあ…!とじっと眺めた。
左側がプラトン、右側がディオゲネスだそうだ。
ひげのふわっとした感じの描写がいいなぁと思ったけど、ひげってこんなにふわふわに生えるもんなのかしらね?
そういえば正月に実家に帰った時、弟が口ひげとあごひげ生やしてておっさん度が増していたのを思い出した。
わからないなりにアートを楽しむ
美術作品って価値が良くわからないものもあったりして、難しく感じることもある。
でもわからないならわからないなりに、アートを楽しむ気持ちが大事なのかもなあと今回ローマ展を見て思った。
あと、自分じゃ到底作り出せないようなものに接したときの心の動きって、元気なときじゃないとちゃんとキャッチアップできないなとも思った。
気持ちと体力にゆとりがある時に見れたのがよかったのかも。
また気になる展覧会があったら観に行こう。